「がんを治せる病気にする」ために僕たちにできること。(#deleteC をスタートするまで)

 「注文を間違える料理店」の小国さんの紹介で、中島ナオさんと出会ったのは、昨年の12月4日、たった2ヶ月ほど前のことでした。ステージ4のがんを抱えているはずのナオさんは、圧倒的にパワフルでポジティブでキュートな人でした。その第一印象は会うたびに強くなっていきます。

「がんを治せる病気にしたい」ナオさんは最初から変わらず、そう言いつづけます。「自分のがんを治したい」ではなく「世界中のがんを治せる病気にしたい」と言うのだからすごい。

がんは「いつか治せるようになる病気だ」というニュースを耳にすることがあります。それが事実だとすると、その「いつか」が「いつなのか」というポイントが大きな問題です。50年後なのか、10年後なのか、はたまた1年後なのか、それが明日なのか。

その「いつか」を手繰り寄せることはできないか。その「いつか」に一日でも早く歩み寄ることはできないか。みんなの力を合わせれば、その「いつか」に早く近づけるのではないか。そう考え抜いた末に、ナオさんは「deleteC」というプロジェクトを思いついたそうです。

街の中から、Cを消す日をつくってしまおう。

Cancerの頭文字であるCを消してしまおう。説明するまでもなく、がんを治せる病気にするメタファーです。CocaCora、STARBUCKS、POCARISWEAT、BIG CAMERA、POCKEY、CHANEL、Barack Obamaなど、当たり前だけど、街中にCは溢れています。それらのCがもし全部消えたら・・・その日を、その光景を想像するだけで、僕はとてもワクワクしました。

1. 企業や個人が、そこにあるはずの「C」を消す
2. その「C」の消えたプロダクトやサービスを利用すると、その売上の一部が寄付される (実施日は5月11日)

それがdeleteCの仕組みです。deleteCの目的のひとつは「お金」を集めることです。当たり前ですが、がんの研究にはお金がかかります。がん治療が難しい理由は”自分のがんに効く薬を見つけるのが難しい”ということだそうです。実は海外で有用とされている100種以上のがんの薬が、日本で今も認められておらず、一般的には使えない状況にあります。存在するはずの選択肢を選ぶことができません。それらを認めてもらうために多くのお金が必要となります。deleteCはそういった研究に当てるための基金として機能します。

プロジェクトを発表する日は、2月4日「国際対がんデー」でした。ちょうどタイミングがよかったことと、「一日でも早く動かなくてはいけない」という切実な思いがありました。しかし、こんな壮大な、ある意味では絵空事のようなチャレンジを、たったの2ヶ月で実施できるだろうか。企業やブランドにとってロゴは命。簡単に触れられない領域です。できたとしても時間がかかる。2ヶ月なんて、到底無理だろうとみんなで頭を悩ませました。

話し合った結果「公開プレゼンテーション」という、これまた大それたことを行うことに決めました。2月4日に、まずはこのプロジェクトのコンセプトを発表してしまい、そこから少しずつ、応援してくれる企業を探しにいこう。ふだんの仕事では絶対にありえない手法です。でもまずはイメージしてもらうことが大切でした。 

同時に、応援してくれる企業はないかと考えはじめ、すぐに頭に浮かんだのが「CAMPFIRE」でした。家入さんを筆頭に CAMPFIRE の方々ならきっとこのプロジェクトを応援してくれるだろう。しかも「C」がはいっている。そう期待して、家入さんに会いにいきました。その場で「やりましょう」と快諾をいただけたことで、クラウドファンディングと同時に「C」のなくなった「AMPFIRE」というロゴを使用させていただきました。中島さん、森下さん、本当にありがとうございました。

そういうわけで、2月4日に無事にクラウドファンディングをスタートしました。今回は、社団法人や事務局を作るための費用に使わせていただきます。ご支援いただけたらうれしいです。
クラウドファンディング「deleteC」~「がんを治せる病気にする」プロジェクトを立ち上げます」
https://camp-fire.jp/projects/view/124546

deleteCは、きっと世界を変えていく。

発起人の中島ナオさん、医療的な部分をサポートをする長井陽子さん、そして企画のサポートをする小国さんの三人がプジェクトメンバーであり、僕はお手伝いをしているにすぎません。このプロジェクトに関われていることを、とても誇りに思っています。このプロジェクトはきっと世界を変えていくだろうと思うからです。

エイズの「RED 」プロジェクトのように、いつの日か、当たり前になっていくだろうと思います。5月11日は「C」を消す日となり、Cのないプロダクトやお店が街に溢れます。そしてそのプロダクトをみんなが購入することで、がんの研究への費用へと拡充されていきます。

5月11日がdeleteCの日になります。ちょうど3ヶ月後です。今年がそのはじまりです。新元号に代わり、ゴールデンウィークが終わり、街が静かになったころかもしれません。改めて書きますが、deleteCの目的は2つです。

1. がんの研究のための費用を集めること
2.「がんを治せる病気にする」という気運をつくること


どこまでできるかはまだ未知ですが、とにかく「はじまり」です。始めることに意味があると信じています。

仕事において「締め切り」というのはとても大事な要素です。締め切りのない仕事は、だらだらしてしまいます。もしかしたら「がんを治る病気にする」というのは、締め切りのない仕事かもしれません。また、10人でやったら10年かかる仕事も、100人であれば1年でできるかもしれない。1000人でやれば1日でできることもあるかもしれない。可能性の話ですが、その可能性を追いかけてみたいと思うのです。

すべてはナオさんのパワーから始まっています。「がんを治せる病気にする」と信じるパワー。世界を変えたいと思うパワー。未来を作ろうとするパワー。誰かに期待するのではなく、自分で動きだそうとするパワー。だから僕は心からナオさんを尊敬し、応援し、その仲間になりたいと思っています。ナオさんはdeleteC以外にも、「髪があってもなくても楽しむことができる N HEAD WEAR(エヌ ヘッドウェア)」などを開発・販売をしたりと、「自分にできること」を探し、動き、実現してきています。

deleteCのコンセプトムービーです。一度ご覧いただけら内容をご理解いただけるかと思います。

みんなの力で「がんを治せる病気」にするその未来にたどり着けるまで、僕も一緒に走り続けたいと思います。どうか、みなさまのご支援のほど、よろしくお願いいたします。

Pocket
LINEで送る

投稿者: MakinoKeita

博報堂コピーライター(退職) / カラス代表/エードット役員 / 文鳥文庫の店長 / 企画とデザインと文章が好きです。 Twitter / KARASU